コラム
体の癖を直すトレーニングとは|不調を繰り返さないための身体づくり

「いつも同じ肩だけが凝る」
「片側だけ腰が痛くなる」
「歩き方や姿勢に左右差があると言われた」
このようなお悩みはありませんか?
こうした症状の多くは、日常生活の中で身についた体の癖が関係している可能性があります。
体の癖とは、立ち方や歩き方、座り方、身体の使い方などを無意識に繰り返すことで定着した動作パターンのことです。
一見すると楽な動きに思えても、同じ筋肉や関節ばかりに負担がかかり続けるため、肩こりや腰痛、姿勢の崩れ、スポーツでのパフォーマンス低下につながることがあります。
そこで大切なのが、「体の癖を直すトレーニング」です。
単に筋肉を鍛えるだけでは、長年染みついた動きの癖は改善しません。身体の使い方そのものを見直し、正しい動きを繰り返し学習することが重要です。
今回は、体の癖が生まれる原因や改善方法、そしてピラティスが体の癖の改善に効果的といわれる理由について詳しく解説します。
1. 体の癖はなぜできるのか

体の癖は、ある日突然できるものではありません。
毎日の生活の中で無意識に繰り返している動作が積み重なり、身体がその動きを「いつもの動き」として覚えてしまうことで生まれます。
例えば、
- 足を組んで座る
- 片足に体重をかけて立つ
- バッグをいつも同じ肩で持つ
- スマートフォンを見るときに首が前に出る
- パソコン作業で前かがみになる
このような何気ない習慣でも、毎日続けることで身体には少しずつ負担が蓄積されていきます。
身体は「楽な動き」を覚える
私たちの身体は、できるだけエネルギーを使わずに動こうとする性質があります。
そのため、一度覚えた動きは無意識でも繰り返せるようになり、それが体の癖として定着します。
最初は小さなクセでも、何年も続くことで筋肉のバランスや関節の動きに影響を与え、姿勢の崩れや左右差につながることがあります。
体の癖は痛みの原因にもなる
体の癖があると、一部の筋肉や関節ばかりに負担が集中します。
例えば、右足ばかりに体重をかけるクセがある人は、右の股関節や腰に負担がかかりやすくなります。
また、猫背の姿勢が続くと首や肩の筋肉が常に緊張し、肩こりや頭痛の原因になることもあります。
このように、体の癖を放置すると慢性的な不調へとつながる可能性があります。
癖は「筋力不足」だけが原因ではない
「筋力をつければ姿勢は良くなる」と思われがちですが、実際には筋力だけでは体の癖は改善しません。
大切なのは、正しい身体の使い方を身につけることです。
いくら筋肉を鍛えても、間違った動きのままでは同じクセを繰り返してしまいます。
そのため、体の癖を改善するには、筋力・柔軟性・姿勢・呼吸・身体の使い方を総合的に見直すことが重要です。
ピラティスは体の癖に気づくきっかけになる
ピラティスでは、一つひとつの動きを丁寧に行うため、自分では気づかなかった身体のクセを知ることができます。
「右だけ動かしやすい」「左だけ力が入りにくい」といった左右差や姿勢の崩れを確認しながらエクササイズを行うことで、正しい身体の使い方を少しずつ身につけることができます。
体の癖は長年かけて身についたものだからこそ、一度で改善するものではありません。
焦らず正しい動きを繰り返し学習することが、不調の出にくい身体づくりへの第一歩となります。
2. 正しい姿勢を身につけるトレーニング

体の癖を改善するために最も重要なのが、正しい姿勢を身につけることです。
姿勢が崩れた状態では、身体はバランスを取るために一部の筋肉へ負担をかけ続けます。
その結果、肩こりや腰痛だけでなく、「同じ場所ばかり疲れる」「片側だけ筋肉が張る」といった体の癖も定着しやすくなります。
良い姿勢とは「力を入れる姿勢」ではない
「姿勢を良くしてください」と言われると、胸を張って背筋を伸ばそうとする方が多くいます。
しかし、無理に胸を張ると腰が反り、肩や首にも余計な力が入ってしまいます。
本当に良い姿勢とは、頭・胸郭・骨盤が自然に積み重なり、必要以上に力を使わなくても楽に立てる状態です。
この姿勢ではインナーマッスルが自然に働き、身体全体を効率よく支えることができます。
姿勢を維持するには筋力だけでは足りない
姿勢を保つためには筋力も必要ですが、それ以上に大切なのが身体をコントロールする能力です。
例えば、
- 骨盤の位置を感じる
- 背骨をスムーズに動かす
- 左右均等に体重を乗せる
- 呼吸を止めずに身体を支える
こうした感覚が身につくことで、無理なく正しい姿勢を維持できるようになります。
正しい姿勢は日常生活で作られる
トレーニング中だけ姿勢を意識していても、普段の生活で猫背や片足重心を繰り返していては、体の癖は改善しにくくなります。
デスクワークやスマートフォンを見る姿勢、歩き方や立ち方など、日常生活の動作を少しずつ見直すことも大切です。
トレーニングで覚えた正しい姿勢を日常生活の中で繰り返すことで、身体は新しい動きを少しずつ習慣として覚えていきます。
ピラティスは姿勢を根本から改善する
ピラティスでは、呼吸を意識しながら骨盤や背骨を正しい位置へ導き、一つひとつの動きを丁寧に行います。
そのため、「姿勢を意識してもすぐ疲れる」という方でも、身体に負担をかけずに正しい姿勢を身につけることができます。
姿勢が整うことでインナーマッスルが働きやすくなり、体の癖も徐々に改善されていきます。
体の癖を直すためには、一時的に姿勢を良くするのではなく、無意識でも正しい姿勢を保てる身体づくりを目指すことが大切です。
3. インナーマッスルを活性化するトレーニング

体の癖を改善するためには、表面の筋肉を鍛えるだけではなく、身体の深い部分にあるインナーマッスルを正しく働かせることが大切です。
インナーマッスルは、背骨や骨盤を支え、姿勢を安定させる役割を担っています。
しかし、この筋肉がうまく働いていないと、身体は安定性を補うために肩や腰、太ももなどのアウターマッスルを過剰に使うようになります。
その結果、間違った身体の使い方が癖となり、同じ場所ばかりに負担がかかってしまいます。
インナーマッスルは「鍛える」より「働かせる」
インナーマッスルは、大きな力を発揮する筋肉ではありません。
日常生活の中で、立つ・歩く・座るといった動作を支えるために、必要なタイミングで自然に働く筋肉です。
そのため、腹筋運動や重いウェイトトレーニングだけでは十分に機能しないこともあります。
大切なのは、筋肉を大きくすることではなく、正しいタイミングで働かせることです。
呼吸と連動させることが重要
インナーマッスルは、横隔膜や腹横筋、骨盤底筋群など、呼吸に関わる筋肉と密接に連携しています。
呼吸が浅くなると、これらの筋肉が十分に働かず、体幹の安定性も低下してしまいます。
反対に、深い呼吸を意識しながら身体を動かすことで、インナーマッスルが自然と活性化し、身体の軸が安定しやすくなります。
身体の土台が整うと癖も改善しやすい
インナーマッスルがしっかり働くようになると、身体の軸が安定し、左右均等に筋肉を使えるようになります。
すると、
- 猫背や反り腰の改善
- 左右差の軽減
- 肩や腰への負担の軽減
- 動きの安定性の向上
などが期待できます。
身体が安定すると、無理に姿勢を意識しなくても自然と正しい身体の使い方ができるようになり、長年の体の癖も改善しやすくなります。
ピラティスでインナーマッスルを活性化する
ピラティスは、呼吸と身体の動きを組み合わせながらインナーマッスルを効率よく働かせることができるエクササイズです。
一つひとつの動きを丁寧に行うことで、自分では気づかなかった身体のクセや左右差にも気づきやすくなります。
体の癖を改善するためには、「どこの筋肉を鍛えるか」だけではなく、「身体をどう使うか」が重要です。
インナーマッスルを正しく働かせることは、姿勢や動きを根本から見直し、疲れにくく動きやすい身体をつくるための大切な土台となります。
4. 左右バランスを整えるトレーニング

体の癖を改善するためには、左右のバランスを整えることが欠かせません。
私たちの身体は、利き手や利き足、仕事や生活習慣の影響によって、左右の筋肉の使い方に少しずつ違いが生まれています。
多少の左右差は自然なことですが、その差が大きくなると姿勢が崩れたり、一部の筋肉や関節に負担が集中したりする原因になります。
左右差は日常生活の積み重ねで生まれる
例えば、
- 片足重心で立つことが多い
- バッグをいつも同じ肩で持つ
- 足を組む方向が決まっている
- 利き手ばかり使って作業をする
このような習慣を続けていると、一方の筋肉は硬くなり、もう一方は十分に使われなくなります。
その結果、身体のバランスが崩れ、片側だけ肩が凝る、腰が痛くなる、脚が疲れやすいといった症状につながることがあります。
左右均等に使える身体を目指す
左右差を改善するためには、弱い側だけを鍛えたり、硬い側だけをストレッチしたりするだけでは不十分です。
まずは、自分の身体がどのように動いているのかを知ることが大切です。
例えば、
- 左右で体重の乗り方に違いはないか
- 片脚立ちでどちらが安定するか
- 左右で股関節や肩の動きに差はないか
このような違いを確認しながらトレーニングを行うことで、身体のクセに気づきやすくなります。
バランス能力を高めることも重要
左右のバランスを整えるには、筋力だけでなく、バランス能力や身体をコントロールする力も必要です。
片脚立ちや体幹を安定させるエクササイズなどを取り入れることで、左右均等に身体を支える感覚が身についていきます。
身体の軸が安定すると、歩く・しゃがむ・階段を上るといった日常動作もスムーズになり、一部の筋肉への負担を減らすことができます。
ピラティスで左右差を整える
ピラティスでは、左右同じ動きを丁寧に繰り返しながら、自分の身体の使い方を確認していきます。
「右は動かしやすいけれど左は動きにくい」「片側だけ力が入りやすい」といった違いに気づくことで、左右差の原因を把握しやすくなります。
また、呼吸と連動させながら身体をコントロールすることで、左右のインナーマッスルもバランスよく働くようになります。
体の癖を改善するためには、左右差を無理にゼロにすることではなく、左右どちらにも過度な負担がかからない、バランスの取れた身体を目指すことが大切です。
5. 正しい動きを繰り返し学習するトレーニング

体の癖を改善するためには、筋力をつけること以上に「正しい動きを繰り返し学習すること」が重要です。
私たちの身体は、毎日の動きを脳が記憶し、自動的に繰り返せるようになっています。
そのため、長年続けてきた間違った身体の使い方は、筋力をつけただけでは簡単には変わりません。
まずは正しい動きを身体に覚えさせることが、体の癖を改善するための第一歩です。
身体は繰り返した動きを覚える
例えば、猫背の姿勢で長時間デスクワークを続けていると、その姿勢が身体にとって「普通」の状態になります。
すると、立ち上がった後も無意識に背中が丸まりやすくなったり、首が前に出たりするようになります。
これは筋力がないからではなく、身体がその動きを覚えてしまっているためです。
逆に、正しい姿勢や身体の使い方を繰り返すことで、少しずつ新しい動作パターンが身につき、自然に正しい動きができるようになります。
回数よりも「動きの質」が大切
体の癖を改善するトレーニングでは、多くの回数をこなすことよりも、一つひとつの動きを丁寧に行うことが重要です。
間違ったフォームで何度も繰り返してしまうと、その動き自体が身体に定着してしまいます。
そのため、
- 正しい姿勢で行う
- 呼吸を止めない
- 無理に力まない
- 身体の動きを意識する
ことを大切にしながらトレーニングを行う必要があります。
少しずつ身体は変わっていく
長年身についた体の癖は、一度のトレーニングで改善するものではありません。
しかし、正しい動きを繰り返し続けることで、脳と身体は新しい動きを少しずつ覚えていきます。
その結果、
- 姿勢が整う
- 左右差が少なくなる
- 身体が動かしやすくなる
- 肩や腰への負担が軽減する
など、日常生活でも変化を感じられるようになります。
ピラティスは動きを再学習するのに最適
ピラティスでは、一つひとつの動きをゆっくり丁寧に行いながら、正しい身体の使い方を身につけていきます。
呼吸と動きを連動させることで、インナーマッスルを自然に働かせ、身体の軸を安定させながら動く感覚を養うことができます。
体の癖を改善するためには、「頑張って鍛える」ことだけではなく、「正しく動く」ことを繰り返すことが何よりも大切です。
日々の積み重ねによって身体は少しずつ変化し、無意識でも正しい動きができる、疲れにくく快適な身体へと近づいていきます。
6. 柔軟性を高めるトレーニング

体の癖を改善するためには、筋力だけでなく柔軟性を高めることも欠かせません。
身体が硬い状態では、本来動くべき関節が十分に動かず、別の部位がその動きを補おうとします。
このような「代償動作」が繰り返されることで、間違った身体の使い方が癖となり、肩こりや腰痛、姿勢の崩れにつながることがあります。
身体が硬いと正しい動きができない
例えば、股関節の柔軟性が低いと、しゃがむ動作で股関節ではなく腰を過度に曲げてしまいます。
また、胸椎(背中)の動きが悪いと、腕を上げる際に肩や首へ余計な負担がかかることがあります。
このように、柔軟性が不足すると、本来使うべき関節ではなく別の部位で動きを補うため、身体の癖がさらに強くなってしまいます。
柔らかければ良いというわけではない
一方で、柔軟性が高ければそれだけで良いというわけではありません。
関節が柔らかくても、それを安定させる筋力やインナーマッスルが十分に働かなければ、身体は不安定になってしまいます。
大切なのは、「必要な可動域」と「その動きをコントロールできる筋力」の両方を身につけることです。
柔軟性と安定性のバランスが整うことで、無理のない正しい動きができるようになります。
動きながら柔軟性を高めることが重要
体の癖を改善するためには、ただ筋肉を伸ばすだけではなく、動きながら柔軟性を高めることが効果的です。
例えば、
- 背骨を丸める・反らす
- 股関節を大きく動かす
- 肩甲骨をさまざまな方向へ動かす
といった動きを取り入れることで、実際の生活や運動につながる柔軟性を身につけることができます。
ピラティスでしなやかに動ける身体へ
ピラティスでは、呼吸とともに全身をコントロールしながら動くため、筋力と柔軟性を同時に高めることができます。
単に身体を柔らかくするのではなく、「動ける柔軟性」を身につけることで、正しい身体の使い方が習慣となり、体の癖も改善しやすくなります。
身体が思うように動かないと感じる方は、筋力不足だけでなく柔軟性にも目を向けてみましょう。
しなやかに動ける身体をつくることが、体の癖を改善し、不調の出にくい身体づくりへの近道になります。
7. 継続することが最も大切

体の癖を改善するために最も重要なのは、トレーニングを継続することです。
長年かけて身についた身体の使い方は、一度のトレーニングで大きく変わるものではありません。
正しい動きを繰り返し行い、それを身体に覚えさせることで、少しずつ体の癖は改善されていきます。
身体は少しずつ変化していく
私たちの身体は、毎日の積み重ねによって作られています。
そのため、体の癖も毎日の姿勢や歩き方、座り方などが積み重なって身についたものです。
だからこそ、改善するためにも日々の積み重ねが欠かせません。
「週に1回だけ頑張る」よりも、普段から姿勢や身体の使い方を意識することが、より大きな変化につながります。
焦らず続けることが成功のポイント
体の癖は人それぞれ異なり、改善までにかかる期間にも個人差があります。
最初は思うように動けなかったり、左右差を感じたりすることもあるでしょう。
しかし、それは身体が新しい動きを学習している過程でもあります。
焦って負荷を増やしたり、無理なトレーニングを行ったりするのではなく、一つひとつの動きを丁寧に積み重ねることが大切です。
日常生活でも意識する
トレーニングの時間だけでなく、普段の生活も体の癖を改善する大切な時間です。
例えば、
- 足を組まないようにする
- 左右均等に体重を乗せて立つ
- 深い呼吸を意識する
- デスクワーク中の姿勢を見直す
このような小さな意識を積み重ねることで、正しい身体の使い方が少しずつ習慣になっていきます。
ピラティスは継続しやすいトレーニング
ピラティスは、激しい運動ではなく、自分の身体と向き合いながら行うトレーニングです。
年齢や運動経験を問わず始めやすく、無理なく続けられることも大きな魅力です。
継続することで、姿勢や身体の使い方が改善され、肩こりや腰痛の予防、スポーツパフォーマンスの向上など、さまざまな変化を実感しやすくなります。
体の癖を直すために大切なのは、「短期間で変わろう」とすることではありません。
正しい動きを繰り返し、日常生活にも取り入れながら継続することで、身体は少しずつ本来のバランスを取り戻していきます。
未来の自分の身体のために、今日からできることを一つずつ積み重ねていきましょう。
まとめ

体の癖は、生まれつきのものではなく、日々の姿勢や身体の使い方、生活習慣の積み重ねによって作られます。
そのため、筋肉を鍛えるだけでは根本的な改善は難しく、「正しい身体の使い方」を身につけることが大切です。
今回ご紹介したように、体の癖を改善するためには、
- 体の癖が生まれる原因を知る
- 正しい姿勢を身につける
- インナーマッスルを活性化する
- 左右のバランスを整える
- 正しい動きを繰り返し学習する
- 柔軟性と安定性を高める
- 継続して身体を動かす
といったことが重要になります。
特に大切なのは、「頑張って動くこと」ではなく、「正しく動くこと」です。
間違った動きを繰り返してしまうと、その動きが新たな癖として定着してしまいます。一方で、正しい姿勢や身体の使い方を繰り返し行うことで、脳と身体は少しずつ新しい動きを学習し、自然と動きやすい身体へと変わっていきます。
ピラティスは、呼吸・姿勢・インナーマッスル・身体のコントロールを総合的に学べるトレーニングです。
一人ひとり異なる身体の癖や左右差に気づきながら、無理なく正しい動きを身につけられるため、肩こりや腰痛の予防・改善はもちろん、スポーツパフォーマンスの向上や疲れにくい身体づくりにもつながります。
Simple Workoutでは、お客様一人ひとりの姿勢や動作を丁寧に評価し、体の癖や動きの特徴に合わせたピラティス・トレーニングをご提案しています。
「何度も同じ場所が痛くなる」「姿勢を改善したい」「身体をもっと楽に動かせるようになりたい」という方は、ぜひ一度体験レッスンへお越しください。
体の癖を根本から見直し、いつまでも快適に動ける身体を一緒に目指していきましょう。
