コラム
効率の良い筋トレは“順番”で決まる 〜成果を最大化するトレーニング設計の考え方〜

筋トレの成果を決める要素といえば、「重量」「回数」「頻度」「フォーム」「食事」などをイメージする人が多いでしょう。しかし、実はもう一つ見落としがちな重要ポイントがあります。それが “種目の順番(エクササイズオーダー)” です。
同じメニューを行っても、順番を変えるだけで効き方が大きく変わり、筋肥大・筋力・代謝向上の効果に明確な差が出ます。
本記事では、なぜ順番が重要なのか、どんな考え方で組めば良いのか、実際のメニュー例まで詳しく解説します。
1. なぜ筋トレは“順番”が重要なのか?
① 疲労次第でフォームが崩れ、効率が落ちるから
筋トレは「いかに狙った筋肉に正確に刺激を入れるか」が鍵。
しかし、疲労が蓄積した状態で複雑な種目を行うとフォームが乱れやすく、ターゲット以外に逃げたり、ケガのリスクも高まります。
例:ベンチプレス前に腕の種目をやる → 上腕三頭筋が先に疲れ、胸に効かず重量も落ちる スクワット後にヒップスラストはOK → 逆(グルートの疲労後にスクワット)は危険性が高い
② 大筋群は最もエネルギーを使うため、優先するべき
脚・胸・背中などの「大きい筋肉」を鍛える種目は、動員される筋量が圧倒的に多く、消費エネルギーも高いです。
疲れてから大筋群をやると、パフォーマンスが下がり、効果も減ります。
③ 狙いたい部位の優先順位が明確になる
トレーニングの目的は人それぞれです。
ヒップを大きくしたい人と、背中を広くしたい人では「最初にやるべき種目」が違うはずです。
順番によって筋肉への刺激量は変わるため、
「最初の2〜3種目で、その日の成果の8割が決まる」 と言われるほど。
④ 経験者ほど順番の違いが成果に反映されやすい
初心者は何をやっても成長しやすい時期ですが、中級者以上になると刺激の質が差を生むようになります。
同じ重量・同じフォームでも、疲労状態をコントロールすることで成果が変わるため、順番は最も調整しやすい“強度の変数”とも言えます。
2. 最も効率の良い“基本の順番”とは?

多くの研究や実践現場で共通しているのは、次の原則です。
① 大筋群 → 小筋群
脚 → お尻 → 背中 → 胸 → 肩 → 腕 → 体幹
理由:大きい筋肉はエネルギー消費が大きく、複数関節を使うため、疲労が少ない状態で行う方が効果的。
② 多関節種目(コンパウンド)→ 単関節種目(アイソレーション)
例:スクワット → レッグエクステンション ベンチプレス → フライ デッドリフト → ハイパーエクステンション
理由:多関節種目は動員筋が多く、体力と集中力を要するため最初に行うべき。
③ 目的の部位 → その他の部位
もしヒップアップが最優先なら、たとえ脚の日でも
ヒップスラスト → スクワット → ブルガリアン → レッグカール
のように、狙いたい筋肉を一番最初に刺激します。
④ 技術が必要な種目 → 単純な種目
例:クリーン、スナッチ バックスクワット ベンチプレス デッドリフト
これらは集中力を要し、神経系の疲労に影響されやすいため、最初に行うのが鉄則。
3. 逆に“やってはいけない順番”とは?
① 小筋群を先に疲れさせてしまう
腕 → 胸
肩 → 背中
ふくらはぎ → スクワット
これらは、メインの大筋群に力が入らなくなるNGパターン。
② スクワット後にジャンプ系を入れる
疲労が溜まった状態でのジャンプは膝・腰に負担大。
跳躍系(プライオ)は基本的にウォームアップ直後に設定します。
③ ヒップ狙いの日に太もも前を先に使いすぎる
レッグエクステンション → ヒップスラスト
→ この流れだと大腿四頭筋が疲れ、ヒップに効きづらくなる。
4. 実践しやすい“種目順のテンプレ”

① 全身トレーニング(初心者)
スクワット
ベンチプレス or プッシュアップ
ロウイング(懸垂 or シーテッドロー)
ヒップヒンジ(デッドリフト軽め)
体幹
② 胸・肩・腕の日
ベンチプレス
インクラインプレス
ショルダープレス
サイドレイズ
トライセプスプレスダウン
プルオーバー(補助)
③ 背中の日
デッドリフト 懸垂 or ラットプル
バーベルロー
ワンハンドロー
リアレイズ
腰の補強
④ お尻狙いの日(女性人気No.1)
ヒップスラスト
ブルガリアンスクワット
スクワット
ケーブルキックバック
サイドウォーク
レッグカール
ヒップスラストを最初に入れることで、お尻を“事前疲労”させ、スクワットでしっかり使えるようになります。
5. トレーニング順番で効率が上がる理由
人体は「初動の筋出力」が最も高い 疲労がたまると神経の発火頻度が落ちる 大筋群ほどエネルギー管理が重要 最初の2〜3種目が筋肥大刺激の中心を作る 小さい筋群の疲労は、多関節種目のフォームを崩す
研究でも
「優先したい筋肉は先に行うべき」
という結論が繰り返し示されています。
6. 順番を最適化するとどう変わる?
重量が伸びる 体感が良くなる 狙った筋肉に効きやすくなる ケガ予防になる 時間短縮になる メニュー迷いが減る
順番は“無料でできる最強の効率化”です。
simple workout では、トレーニングの効果を最大化するために
“一人ひとりに最適な順番設計” を徹底しています。
そのため、ご自宅やジムで自主トレをされているお客様には、以下のステップで順番を見直すことをおすすめしています。
① 今のメニューを紙やスマホに書き出す
まずは「どの順番で何をやっているか」を可視化しましょう。
実際のセッションでも、書き出して一緒に整理することが多いです。
② 大筋群・多関節種目を最初に配置する
用賀エリアの忙しい方は、短時間トレーニングが多め。
だからこそ、最初の1〜2種目で“成果の8割”を取りに行く構成に。
例)脚なら:スクワットやヒップスラスト 背中なら:デッドリフトやラットプル 胸なら:ベンチプレスやプッシュアップ
③ 優先したい部位を1種目目に入れる
「お尻を優先したい」
「背中の引き締めを早く実感したい」
など目的が明確な方が多いので、1種目目で刺激します。
ヒップアップ希望なら
ヒップスラスト → スクワット
の順番が基本です。
④ 小筋群の先疲労を避ける
腕→胸、肩→背中などの順は、初心者ほど効かなくなりやすいNGパターンです。
腕は最後に追加するくらいのイメージでOK。
⑤ 1日1テーマに絞る
「部位別メニュー」で管理し、その日の疲労度に合わせて順番を微調整しています。
自宅トレでも
胸の日 脚・お尻の日 背中の日 のようにテーマを決めると集中しやすく効果も出やすいです。
⑥ 疲労が強い日は“順番の再設計”を
体調が万全ではない日は、重量よりも順番の最適化が重要です。
例:今日は腰が張る → デッドリフトを後ろへ 睡眠不足 → 技術の高い種目を省く 疲労強め → 1種目目だけ全力、以降は回数控えめ
simple workout では、その日のコンディションに基づいた
“リアルタイムの順番調整” を毎回行っています。
まとめ 筋トレの効率は“順番”で決まる

成果が伸びる人の共通点は、トレーニングの「質」を作るための
種目の順番を徹底していること です。
大筋群を先に 多関節 → 単関節 優先したい部位を1種目目に 技術が必要な種目も最初に 疲労が強い日は順番を調整 同じ種目でも順番で刺激は全く変わる
この“順番の最適化”こそ、結果を出すための最も簡単で最も強力な工夫です。
simple workout 用賀では、
お客様一人ひとりの体力・骨格・目標に合わせた
完全オーダーメイドのトレーニング順番設計 を行っています。
──もし今、
「効かせられている感じが薄い」
「頑張っているのに変化が少ない」
と感じているなら、順番を少し変えるだけで驚くほど成果が変わります。
あなたの身体が最も効率よく変わる“最適な順番”は、必ずあります。
その見つけ方を、simple workout が全力でサポートします。
